2012年12月30日

Kitanosawa便り:DEC


材料置き場と仕事机が置ければ...と、しばらく考えていました。
コンテナを利用してみようということで、冬になって取りかかっています。

外側は来春に塗装することにして、ひとまず内部を先行して造作中です。

左写真:おおよそ幅 3.6m、奥行 2.3m、高さ 2.3mです。
    長手側が、前も後ろも両開きで全面開口します。
    単純に家の物置として使用しても、使い勝手が良さそうです。

右写真:床や壁の下地をつくって、全面にウレタンを現場で吹き付けました。
    ウレタンの断熱は、室内の気密も一緒にとれてしまうので都合がいいです。

ありきたりな物置や、プレファブ建物では出来ない、面白いものが出来上がりそうです。
最終形は来春になりますが、一旦の完成まではあともう少し。
またご報告します。

mct.




2012年12月18日

クリスマスの思い出:その2


子供の頃に家でよく掛かっていたのは、ありきたりな子供向け
クリスマスソング大全集みたいなレコードと、この
ビング・クロスビーのホワイトクリスマスです。
まさしく王道という感じ。
こういうのはCDなんかのデジタルでなく、やっぱり
針をジリジリいわせながら聴くレコード盤が、温もりたっぷりで良いですね。
そばに暖炉なんかがあると、最高ですが
残念ながらそんな素敵なものは持っていないので
七輪くらいで我慢するしかないですか...。

mct.



2012年12月9日

クリスマスの思い出:その1



小学生低学年のころ、サンタからもらった最後のプレゼントは
レコードプレーヤーでした。
ちょうどこんなヤツです。

たしか大人になるまで実家の押入にしまい込んでいたと
記憶していたのですが、思い出して探したときにはもう
どこかへ消えてしまっていました。

雑誌の付録に付いてきたフィルムのレコード、これでよく聴いたなぁ。


mct.


2012年11月30日

Kitanosawa便り:NOV




Kitanosawa便り:SEPT でもお伝えしたひょうたんです。
1〜2週間水につけて、中身を腐らせて取り出します。
表面の薄皮を剥ぐと、サラッとした手触りの
なんともいえない質感になりました。
流木の枝を削って栓をつくり、出来上がりです。
きっと市販されているひょうたんは、この上に
保護塗装をしているのだと思うのですが...。
子供と二人、なにを入れようか?と悩んでいます。
なんだかもったいなくて使えないです。


mct.



2012年11月22日

初雪


先週のことになりますが、いよいよ降りましたね。
初雪としては例年よりも随分遅いとのこと。

北丿沢は冬場、街中よりも多分
2度くらいは気温が低く感じます。とくに朝方は冷え込みます。

そろそろあったかいジャンパーの出動を願わなくては。


mct.




2012年11月14日

塗装の仕上


11月7日に晴間harumaのHPでUPしたOFFICEの家具をはじめ、床やカウンターといった現場での木部塗装・家具の塗装に使用しているのが、OSMO COLOUR(オスモカラー)です。植物性油を主成分としています。
(詳しくは、メーカーさんのHPをどうぞ)
http://www.osmocolor.jp

もう何年も使わせていただいている塗料ですが
特に良いなぁと思う点は
・ひとに優しい無公害。
・油が浸透することで、表面の強度と撥水性を
 持ちつつ、木材が呼吸するので材料長持ち。
 後々の上塗りメンテナンスも比較的簡単。
(外部用塗料としても良い点)



今時、無公害なんてほとんど当たり前なのですけれど...無公害の内部用塗料としては、水性のものも
多いですが(仕上がりはサラッとザラッとしている)比べると、油なのでオスモのほうが
シットリしていて、断然個人的には好きです。表面強度もぜんぜん違うと思います。

多少のデメリットとして
・上記した水性のものや、一般的なラッカー系の塗料よりも材料費が高め。
・他のものと比べると、乾燥に時間を要するので工期が多めにかかる。(つまり、手間がかかる)

家具や建具や天板や床。長いこと使い、肌に触れるものですから
塗料にも、ちょっとこだわりたいところです。


mct.

2012年11月5日

JUNK


 



リサイクルショップのジャンクコーナーを
覗いていたところ、見つけました。

Alegre というフィリピンのメーカーのギターらしいのですが...
ギター弾きの方は誰もが知っている、Ovationの特徴であるグラス
ファイバー樹脂のボディ形状を、ベニアで真似しちゃってます(笑)

税込 4,200円。きれいに汚れを落としてあげたら
すっかり見違えるように格好良くなりました。
実際、高いのか安いのかよく分かりませんが、いい音します。

mct.

2012年10月28日

秋の夕暮れ




一ヶ月前、残暑が厳しいなどと文句を
言っていたと思ったら、秋をすっ飛ばして
冬がすぐそこまで来ているような肌寒さ。
最近は一日に何度もくしゃみが出ています。

仕事の帰りに空を見上げると、美しい夕暮れの
なかにひっそり浮かんだ月が見えました。

もうじき雪虫が飛び、水たまりに薄氷が
できる季節です。
風邪など引きませんように
みなさんもどうぞご自愛下さい。

mct.

2012年10月17日

記憶6


それは6、7年前の出来事。
小さい子供はだれでも、水遊びが大好きだ。
とにかく飽きずによく遊ぶ。
同じ幼稚園のママさんから噂に聞いた公園は、水が
流れる滑り台あって、暑い日に子供が遊ぶには最適な
場所らしかった。
断っておくが、近隣の住人以外は知らないような
ローカルな公園だ。ぜひ今度そこへ行ってみよう!という
ことになり、休みの日に車に乗ってその公園へ向かった。

5分ほど車を走らせた。
場所はちょっと分かりづらい、大きなスーパーの裏に
隠れた中通りに面していて、初めて行くには事前に下調べを
しておかないと見つけられそうもないようなところだった。

ここじゃないかい?と言いながら車を公園のフェンスの
あたりにゆっくり横付けする。開けた窓から子供達の
はしゃぎ声が聞こえる。
その瞬間、説明のつかない不思議な感覚に襲わた...しかし
その感じが何なのか自分にも分からないまま、車を降りて
歩き出した。



ゆるい坂になった公園の芝生を見て、はっきりした。
まったくの不意打ちだった。自分は随分昔にここに来たことがある...。

僕の両親と兄弟は、僕が小学2年の二学期に北見から札幌に引っ越して来た。
兄は小学5年生、姉は中学1年生だった。
ある夏の日に、新しく出来た公園の記事が新聞に出ていた。(ローカルねたでも載せていたのか?)
そこには水の流れる滑り台があって、子供にとってはそれはそれは夢のように楽しい公園だ、と。
(やはりこの場合も)ぜひ今度そこへ行ってみよう!ということになり、休みの日にその公園へ向かった。
ただし違うのは、以前にも書いた通り、我が父は車の免許を持っていなかったということだ。
今考えると、家から公園まで車なら15~20分というところ。しかし当時はバスで1時間かけて大通りまで行って
それから地下鉄南北線に乗って…といった具合。(多分)澄川で降りてタクシーに乗ったのだと思う。

家族5人、札幌の土地勘も無く、タクシーのおじさんだけが頼り。とはいえ完成直後の公園なんて、おじさんにも
分かるわけがなく、澄川周辺を長い時間、ぐるぐると迷子になってしまった。
そして次第に不機嫌になる5人。

家を出てどのくらい経ったか分からないが、すっかり疲れ果て、西日がキツくなったころにやっと見つけた。

そこには水の流れるチャチな滑り台が3本ほど、ゆるい坂を下って深さ30センチもないくらいのプールに伸びていた。
たくさんの幼稚園児が歓声を上げて遊んでいた。
母親は言った。せっかく来たのだから遊びなさい!
兄と僕はしぶしぶ2本くらい滑った。中学生の姉は木陰に立って僕らを眺めていた。

30年後、幼稚園児の我が子は、めいっぱいはしゃいで水を被って遊んだ。

しかし子供の頃の夏の日とは、どうしてこうもせつないのだろう。                                                 mct.




2012年10月15日

図面を引くこと。




9月23日のblogで書いた、仕事におけるトライ・アンド・エラーについてあとから改めて考えてみた。

「デザイン」とか「斬新さ」とか「芸術性」とか...
「機能性」とか「使い勝手」とか各々のバランスとか。
モノをつくるひとは必ず、どこかに自分なりのバランスを見据えていて、そこに近づくためのトライ・アンド・エラーなわけだけれども...。





図面とは、ただの<設計図>でなない。ただの<格好良く見える線>ではない。
図面を引くということは、つくりたいものをひとに伝えるための手段であり
たやすくトライ・アンド・エラーでは済まされない『建築』というものを事前に
予測し、考察し、発見すること。

スカイツリーは2本つくれない(笑)、お金と時間があれば別だけど。

予測し、考察するための眼や知識は、むしろ机の上だけで身に付くものではなく
ときには山に分け入り、雨風を感じなければならない。
(〜会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!っていうアレです。)

トライ・アンド・エラーは、ひとに苦労してもらうのでなく、できるだけ自分で
あれこれやってみなくては。っていうか、そここそがモノづくりの醍醐味なので。


建築は理論ではない。現実なのです。建築は学ぶことではありません。それは知識なのです。
〜Glenn Murcutt




2012年9月30日

Kitanosawa便り:SEPT

春先に子供が植えたひょうたんの種がずんずん伸びて
一味の入れものくらいにまでなりました。
2匹のキリギリスの寝床にもなってます。


今年も無事にぶどうが大きくなっています。
9月のなかころから一日ごとに黒く色付いて
9月末〜10月がちょうど食べ頃です。
道路向かいの雑木林にも山ぶどうがたくさんなっていますが
こちらは山親爺が食べに出てきそうです。           mct.




       


2012年9月23日

ワークスタイル:ライフスタイル



世の中には、モノをつくることを仕事にしている人がたくさんいる。
自分の机の上を眺めるだけでも、そこにある本や文房具やPCや、なんやかんや...
はたまた、夕食のサラダボールのなかのいろんな野菜、先月買ったJazzのCDとか...
モノの数だけ・もしくはモノの数以上にそれをつくった人がいる。
あなたが手にしているもののなかで、つくったひとが見えてくるモノは
いったいどれだけあるだろう?そして何を伝えているだろう?

ほんとうにいいもの、納得できるものをつくるために繰り返される
トライ・アンド・エラー。
その、めげない志の積み重ねが、手にしたひとの心に響く。
これだ!と思える出来のものにたどり着くまで、何度でも。


ということで(共感できるところが多いハズ、と言って)先月、友人からいただいた本
『自分の仕事をつくる』(著者:西村佳哲 氏 ちくま文庫)です。

結果としての仕事に働き方の内実が含まれているのなら、「働き方」が変わることから、世界が変わる可能性もあるのではないか。(中略)多くの人が「自分」を疎外して働いた結果、それを手にした人をも疎外する社会が出来上がるわけだが、同じ構造で逆の成果を生み出すこともできる。(〜まえがきより)

グラフィック、プロダクト、アパレル、建築...様々な分野の著名人の「働き方」を訪ね
まとめた報告書は、その専門職の方ではなく、むしろ分野ぬきに自分の「仕事」をしている人、
自分の「仕事」を探している人にこそ頷けるところが多いです。
みんな、100円SHOPなんて行ってる場合じゃないぞ!(自戒...)

2012年9月15日

Stranger Than Paradise




Stranger Than Paradise
ジム・ジャームッシュの監督2作目。1984年製作。

先日BSで放送していたのを録画して、ひさしぶり(多分、20年ぶりくらい)に観た映画です。
全編モノクロ、ニューヨーク・クリーブランド・フロリダの3カ所を舞台にした
なにも起こらない、男女3人の物語。

あまりにも有名な、女の子がNYの街を歩く冒頭シーン。
トッポい(死語)2人の男の身形。
公開当時はただただ、カッコイイという...いや、若い頃はそれこそが大事な判断材料なのですが。

この歳になって観ると、記憶の中では気づいていなかった主人公たちのかすかな心の動きや
シンプルだけれど一つとして妥協していないであろう風景の捉え方など
観ながら唸っちゃいます。こりゃ15や16では分かるわけないわって思いました。
でも結局のところ僕にとっては、どんだけカッコイイかどうかっていう映画です。


追記:知っている方もいらっしゃると思いますが、南3条の米風亭の奥の壁に
以前、この映画のおおきなポスターが飾ってありました。
それを眺めてやるビールとジャンバラヤ、大好きでした。
残念なことに、いまはもう内装が少し変わってしまって、掛かっていません。

それはそうとBSでジャームッシュ特集、やってくれないものでしょうか...
観返してないやつ、結構あるんですよね。


mct.

2012年9月9日

現場の楽しみ

この仕事をしていて一番楽しいと思うことは、建物が
組み上がっていく瞬間にあります。
仕上材なんかを貼って、壁や天井が出来上がってきてしまうと、どんどん平熱に戻っていってしまう...
あの、くれぐれも言っておきますがその状態が仕事上、やる気をなくしているという事とは違いますよ。(笑)

整然としたなかに<デコレーション>とは別の美しさがあります。日に日に姿が変わっていく、そのスピード感はその時にしか味わえません。工事も終盤になって、『大変だったけど、もう出来上がってしまうのがちょっと寂しい』とおっしゃるお客様がいらっしゃいます。
家の楽しみは『買う』ではなく、『つくる』ところにこそ、あるんですね。

mct.


2012年8月31日

Kitanosawa便り:AUG

いつもより残暑がやや厳しい今年の北海道。でも
夏が長く感じられてそれはそれで嬉しいことですね。



この暑さのせいで、近頃は庭での夕食が多いです。
そんな夕暮れ時になると、いつも決まってどこから
ともなく現れる巨大な主。
毎日少しずつ、巣に修正を加え、より完成度の高い
アートをつくりだしています。
そもそも本人の姿がアートですけど。




その庭があまりにも快適なので、この数年はキャンプ
にも行かず仕舞いだったのですが、お盆は久しぶりに
テントを車に積んで、いざ出発。
海ではしゃいだ2泊3日でした。
のどかで人も少ないところなので、行った場所は
内緒にしておきます。
ごめんなさいです。


mct.

2012年8月26日

さらば台所



朝起きて、冷たい水で顔を洗う。
ヤカンを火にかけ、使い古して所々デコボコになった茶筒からお茶っ葉を取り出す。
それはお菓子が入っていた缶の使い回しだったりする。
暑い夏の日には、蛇口からホースを延ばし、庭先で水浴び。
棚の一番上におやつの入った籠があって、椅子を持って来て
手を伸ばし、中を覗き込む。
魚をさばくのを隣でながめ、ときどき顔をしかめてみたりして。
まるで職人の工場のような佇まいの台所。
使ったら、手入れしてもとの位置に戻すこと。
どこに何があるかは、自分だけが知っている。


mct.



2012年8月18日

圧巻nn!















いやぁ、もう
なんも言えねぇ...(北島康介による忘れがたき名言。)

小樽で見かけたこのヨレヨレの建物。

この錆具合
板壁のやられ具合
この乗っかり具合
窓の並び具合
誰がのぼるんだ、その梯子。

いったいどうすればこんな建物になるのだか...
狙ってないからこそ到達できる、異次元。

mct.

2012年8月9日

教科書 その3




過去ブログにて、我が教科書として紹介したことのある
巨匠グレン・マーカットさんの、また別の作品集です。
いわゆる建築家らしい小難しい概念とか、そんなものは必要ないんです。
気候・風土に敬意を抱きつつ、生み出される
伸びやかで、シンプルかつ緻密な住まいの数々。
心拍数上がります。







もう一冊。最近購入しましたスタジオ・ムンバイというインドの
『建築集団』(としか言いようがない)の作品集です。
スタジオ・ムンバイのワークショップでは、暮らしと設計と製作と、その他
あらゆる材料・サンプル達が折り重なるように、積み上げられています。
そしてそのなかで生まれるアイディアをもとに、つねに設計者と職人たちが
対話・議論を繰り返し建物が構築されていきます。
古き良き、懐古主義とは違う。なんとなく、音楽でいうところの...
譜面ではなく、じいさんから教わった伝承音楽の再解釈のような感じ。
すばらしいです。



以上、いずれもTOTO出版より発売されています。                


 mct.

2012年7月31日

Kitanosawa便り:JULY

ぐぎゃーっ、ぐぎゃーっ
朝方、なにかと思えば木を降りようとして
近くにいるカラスに『これから降りるけど、ちょっかい出さないでよね』と
お断りを入れるかのような鳴き声。あまりのかわいさにノックダウン。


35くらいからでしょうか... 焼肉と唱いながらも、メインは魚介になることがしばしばです。
殻付きのホッキに醤油をたらしていただきます。あぁ、これまたノックダウン。


mct.
   







2012年7月29日

記憶4(2011年 過去blogより)




その日は珍しく、父親が午前中で仕事を終わらせ
夏休みで家にいる僕ら3人を、プールに連れて行くという計画だった。
ランニングに海水パンツ姿で、いつでも準備万端。
僕らは父親の帰りを待っていた。

昼を過ぎて、午後の日差しはどんどん強くなっていく。
しかしいくら待っても父親は帰ってこない。
恐らく、子供だった僕たちは少しずつ、しかし
確実に陽が傾いていくことに耐えきれなくなって
母親に随分と文句を言ったに違いない。
仕方なく、変わりに母親が僕らを引き連れプールに行くこととなった。

(今考えると贅沢だが、母親は面倒だったのかもしれない)
僕らは4人でタクシーに乗って家を出た。
出てほどなく、家の近くの坂道の下に自転車を漕ぐ父親が見えた。
時は70年代、まだ車が一家に一台当たり前になる少し前で
そもそも父親は車を運転しないひとだった。
近くの会社までは毎日、自転車で通勤していた。

すれ違いざま、自転車で砂利道を必死に上りながら
父親はタクシーの中の僕らに気付いたらしく
坂の途中で漕ぐのを止めてこちらを見ていた。
後部座席にいた僕は、振り返って
父親の姿が小さくなるのをじっと眺めていた。
僕はタクシーを止めたかったが、母親の顔を見上げると
眉間に皺を寄せ、怒りを鎮めているところのようだった。
僕は黙って何も言わず、タクシーのシートに座り直した。

そのあとのプールのことはなにも覚えていない。
けれどタクシーが巻き上げた砂埃と午後の暑い日差しは
いまも夏が来るたびに思い出す。                     mct.





2012年7月19日

文房具:ボールペン


文房具にこだわりを持っている方は多いと思いますが、長年気にして探していてもなかなかコレだ!というものに巡り会えない類いのものってありませんか?
で、写真は最近購入した3色ボールペンです。
OHTO/MULTI SLIM 4
黒・赤・青の3色プラス0.5mmシャープペンの4種類がその名のとおり、スリムな金属の軸の中にみごとに収まってます。
3色とか、5色のボールペンってゴツくてプラスチックで、とても使いたいって気になりません。
こちらは、持った時の適度な重さも書き易く、ちょっとレトロ感のあるデザインも、真ん中ストライクです。OHTOさん、ありがとう。      mct.






2012年7月10日

レコード盤


10代やそこらの頃はお金もなく、(いまもないけど。)
たまにしか買えないものですからレコード1枚選ぶのにも
さてどれにすべきか、いいだけ悩んで決めていました。
試聴? 無料ダウンロード?

いやはや時代は変わる。

右上〜螺旋に右下へ

AFTERMATH / THE ROLLING STONES
初めて買ったストーンズのレコードがコレでした。
我にとっては、ゴリゴリのストーンズよりもむしろシタールや
マリンバの音色がサイケなブライアン在籍時のものが大好きです。

RANK / THE SMITHS
イギリスの80年代を代表するバンド。解散後の88年(我、18歳!)
に出たライブ盤です。
編み上げブーツ、石畳の歩道、薄曇りの空…どれほど憧れたことか。

UNDER A BLOOD RED SKY / U2
ビッグバンド、U2の若かりし熱いライブ音源。

LIGHT OF LOVE(12inch)/ Marc Bolan & T-REX
多分、化粧品のCMかなにかに使われて
そのときに日本限定で出た12インチ盤、だったと思います。

YOUNGER THAN YESTERDAY / THE BYRDS
初めて買ったバーズのレコードはこちら。1曲目のイントロにやられる。

FIRST MEETIN' OF BLUES GIANTS / Lightnin' Hopkins, Brownie McGhee, Sonny Terry, Big Joe Williams 
父親はテレビ局に勤めていたのですが、昔はむしろラジオ番組の制作が
テレビよりも仕事の主たるものだったようです。で、仕事で使わなくなったレコードが
たくさん家の棚に並んでいました。そのなかから見つけたお宝のうちの一枚です。

AROUND THE WORLD IN A DAY / PRINCE
殿下、絶頂期の一枚。

LOVELESS / MY BLOODY VALENTINE
91年リリース。いまのところ彼らの最新盤。これまで何度聴いたか分からない。
そしてなんてこと!つい最近リマスター盤が発売、そして年内に新作?来年2月に来日って…ホントかな?

ULTRA VIVID SCENE / ULTRA VIVID SCENE
とてもとてもマイナーな1枚ですが、『ISN'T ANYTHING』前の上記マイブラ、ジザメリ
ヴェルヴェットアンダーグラウンド辺りを押さえている方には間違いなく、グッときます。

T-BONE BLUES / T-Bone Walker
それまでアコースティック当たり前だったブルースに、エレキギターを持ち込んだ最初の偉人、とのこと。
アタマの後ろで弾いているジミヘンはこれを真似たのかな?

mct.



2012年6月29日

kitanosawa便り:JUNE

6月、玄関先の庇も葉が生え揃いました。
雨にあたらずに階段を歩ける天然ものです。


毎年少しずつ増えていく、小学5年の自由人による自由なコレクション。
瓶のほか、缶コレクションや切手コレクション、なんだかよく分からない
コレクション等、多数有り。


雪が降り始める少し前になると、リス達はそこかしこに
冬の臨時食料を隠し始めます。
それが春になって、庭で芽を出します。彼らは埋めたことを
すっかり忘れている様子。
きっちり植林しておきながら、『へぇ?...そんなことしたっけな?』って
顔してるのが、またいい。
それをためしに移し替えて育ててみることになりました。


mct.


  



2012年6月21日

リノベーションについての独り言

<リノベーション Renovation>          
刷新。改善。 修理。修復。大辞林)
修復、修繕。三省堂 新グローバル英和辞典)


この数年なにかと耳にする<リノベーション> 。
職業柄、どうも言葉としての使われ方が気になって
仕方がない。
一戸建住宅やマンション、施設などのいわゆる改修工事のことを(特に住宅分野で)長い間、リフォーム と言われてきたように思うが、リフォームとリノベーション
なにが違うのか?


<リフォーム Reform>
〜を再び作る、作り変える・直す、〜を再編成する。形が変わる。
三省堂 新グローバル英和辞典)


出所はよく分からないけれど、web上でよく見かける
建設省(現 国交省)によるらしい以下の定義
・ リノベーション=新築時の目論見とは違う次元に改修する
・ リフォーム=新築時の目論みに近づく様に復元する
(新築時の目論みって...? 違う次元ってどんな次元だ?)


あくまでも個人的な印象だけれど、この数年<リノベーション>という言葉をしきりに
使っている方達は、昔から行われている単なる修繕・営繕は、<リフォーム >であり
自らの洗練されたデザインによる仕事、もしくは取り扱っている物件は
<リノベーション>であって、古くさい概念の<リフォーム >ではない、と... 。


つまりは<リフォーム >という言葉ありき。わざわざ自分たちを差別化したいために
持ち出して使うようになっただけのこと。上記の通り、たいした違いは見当たらない。
比較する相手がいなければ成り立たない表現言葉に、なんの意味がある?
むしろ辞書には、『修繕』は<リノベーション>の意、とある。


デザートをスイーツと呼ぶように
リノベーションもリフォームも違いはない。
大切なのは、カンバンじゃなく味、工事の中身だ。




うん、少しだけすっきりした。                   mct.







2012年6月18日

ES-335 with bigsby

<Gibson ES-335 Dot Plain Reissue Satin Finish>

Satin Finish:サテン(艶消し)ラッカー仕上のES-335です。
ギターはツヤツヤピカピカのグロスフィニッシュという仕上が
一般的ですが、サラっとしたサテンフィニッシュは触り心地もよく
木目も美しいです。
とはいえ、ネックは手の汗や油で、すぐピカピカになっちゃいます。

ギターは何本か持っています。これは5年前くらいに手に入れたもの。ギター好き(楽器好き)の方には分かっていただけると思うのですが、さして弾けもしないわりには欲しいヤツっていろいろあります。
それぞれにいいところがある。
予算とも相談しコイツに決めましたが、合わせて取付けたのが、
ビグスビーというビブラート・ユニットです。
ビブラート・ユニットは、テイル・ピース(張った弦の根元を押さえている部分)をアームで動かすことによって音程を揺らし、変化させます。



本来、335にはアーチド・トップ(曲面のボディ)用のB−7という
ビグスビーを付けましょう、ということになっていますが、写真の
ビグスビーはB−5というフラット・トップ(ボディが平らなギター)用を
セットしました。
B−7だとピッキングしながらのアーム操作が出来ない(アームが短くて
手元までとどきません。つまりニール・ヤング風が出来ない。)という
悩みをお持ちの335弾き・ビグスビー好きのみなさん、B−5です。
見た目はB−7がゴージャスですが、本気で使うならB−5。
取付けには、下穴不要のヴィブラメイトも漏れなくどうぞ。


mct.

2012年6月7日

家具・雑貨memo:覚え書き

シンプルでオープンな家には、使い易い家具が欠かせない。
なにもない部屋に、家具をひとつ置くだけで<場>が生まれるから不思議だ。
できれば使い捨てのようなものでなく、使い込むうちに味わいが増すものを。
いっぺんにじゃなくていいので、気に入ったものを少しずつ揃えていくのがいい。

家具も雑貨も、『気に入ったものがなければ作ればいいじゃん』という精神。
そんな楽しみを誰かと分かち合えたときの気分が
じゃあまたコレやってみる?っていう次の楽しみを生んでゆく。


mct.

建替え前の住まいで使っていた思い出ある本棚をリビング収納に再利用


 








2012年5月29日

改築memo:覚え書き

1 . 特性・個性

暮らしの中から生まれる、住まいへの要望や改善点を汲みとる。

既存をいかす:工夫する楽しみ。

2 . 目的

建物の機能面の改修:外装・構造補強・断熱強化・水廻り配管取替 等

暮らし方の変化に伴う改修:増築・間取り変更・収納計画 等

3 . 予算について

出来上がりは同じでも、既存建物の状況・築年数によってかかる費用は異なる。
(どこから直すか、どうやって直すか:工事内容の確認)

工事項目の優先順位をつけて予算配分を検討する。


要望を反映し、アイディアを
盛り込んだ空間
  
増築工事の様子
床の断熱改修
  


何も建物が無いところからはじめる新築計画とは異なり、既に住んでいる家を直す
改修工事は、おのずとより生活に根差したところからアイディアが生まれます。
既存の状態を理解したうえで、どのようにそれを活かすか、そこが
直して使うことの楽しさであり、それぞれの出来上がりの個性となります。
ただ上辺だけきれいにするのか、根本を直すべきなのか、等
工事予算を考える際にも、上記した点はとても大切です。

近年、持ち家の購入を考える際の選択肢として増えて来た、<改修済みの中古住宅>があります。
一般的に見ると、新規での土地購入・新築よりも全体の費用は安く済みますが
既存の状態がどのようであったかが分からず、改修工事内容も明確になっていない
ものも多くあるので、注意が必要です。










2012年5月24日

kitanosawa便り:MAY

気がつけば
近所にすっかりと春がやって来ていて
姫リンゴの木もたくさん花を咲かせています。
散ったあとには、小指の先くらいのちいさな実がなります。


ワックスペーパーなるものを
つくってみました。
市販のクラフト紙でできた封筒に
溶かした蝋をしみ込ませます。
なかなかの出来映え。風合いもよろしい。


我が家は恐らく、午前中がいちばん居心地がいい。
東の窓から入る木漏れ日は
毎朝なにかを期待させる。
まぁ、これといってなにもないのだけれど。         mct.



    




2012年5月15日

新築memo:覚え書き

道産カラマツ集成構造材
目指すべき共通事項

1・シンプルであること
2・オープンであること
3・頑丈であること
4・使い易いこと
5・風景になじむこと


頭の中をシンプルに暮らす。
できるだけ少ない部材数で家を構成する。

コストダウン:質と価格の適正なバランス
将来の改修(リフォーム)のし易さ:木造軸組工法(在来工法)
金物を使用した軸組工法
耐久性・部材のリサイクル:集成材の使用・金物工法
近隣・地域社会との関わり:地産材料・地場職人


家は建てて終わりではなく、家族の生活は変化を繰り返し、使わ
れる素材は劣化していくのが当たり前です。
本当のローコストとは、適正な時と箇所に適正な予算を割く
ことだと思います。たとえば
いずれ来る改修の際に、床材は取り替えにくく、壁材は比較的
取り替え易い。もちろん構造材は、後の取替は大変苦労します。
極端な話、間仕切やクローゼットのドアなんていつでも
つけられます。最も経年劣化が進むのは、言うまでもなく外壁や
屋根といった外装です。こういったことを考慮したうえで新築の
計画をたてるべきだと思います。
職人の手仕事

もうひとつ、新築には<土地>と<建物>のバランス
という大きなポイントがあります。
予算上のバランス
立地特性と住まいのバランス
新規に土地の購入から考える場合には、この辺りの全体像を
押さえることが大切です。


mct.








2012年5月9日

5月5日


こどもの日は、あいにくの天気でしたが
雨が降る前になんとか完成しました、自家製 鯉のぼりです。
計画では、たくさん布ウロコをつけるつもりだったのですけれど
気が遠くなりそうなので都合良く、雰囲気出てればOKってことにしました。
いっぺんにつくるのは大変なので、一年に一匹ずつ家族が増えていく予定です。


mct.







2012年4月25日

moiwa


札幌の気に入っているところは、と考えると
人口200万人ほどの都市でありながら、身近に自然を感じられるところかなと思う。
(とはいえ、もう少しうまくできなかったのかなと苦言を呈したいところも
あるのだけれど...街中の豊平川河川敷とか、大通りとか。)

川を渡るとき、家に帰るとき、なんの気なしにいつも見上げている藻岩山。
我が家からリフト乗り場まで、車で5分の藻岩山。(南斜面ね。)
あの味わい深いロープウェイ乗り場が建て替えられたのはさみしかったけれど
(乗り場を変更しても、あの階段だけは保存してほしかった。)
山頂でいつも思い出すのは、登山遠足のおにぎりと背中のタオル。

もうすぐ新緑の季節。さぁ山桜を見に行こう。


mct.