2012年9月30日

Kitanosawa便り:SEPT

春先に子供が植えたひょうたんの種がずんずん伸びて
一味の入れものくらいにまでなりました。
2匹のキリギリスの寝床にもなってます。


今年も無事にぶどうが大きくなっています。
9月のなかころから一日ごとに黒く色付いて
9月末〜10月がちょうど食べ頃です。
道路向かいの雑木林にも山ぶどうがたくさんなっていますが
こちらは山親爺が食べに出てきそうです。           mct.




       


2012年9月23日

ワークスタイル:ライフスタイル



世の中には、モノをつくることを仕事にしている人がたくさんいる。
自分の机の上を眺めるだけでも、そこにある本や文房具やPCや、なんやかんや...
はたまた、夕食のサラダボールのなかのいろんな野菜、先月買ったJazzのCDとか...
モノの数だけ・もしくはモノの数以上にそれをつくった人がいる。
あなたが手にしているもののなかで、つくったひとが見えてくるモノは
いったいどれだけあるだろう?そして何を伝えているだろう?

ほんとうにいいもの、納得できるものをつくるために繰り返される
トライ・アンド・エラー。
その、めげない志の積み重ねが、手にしたひとの心に響く。
これだ!と思える出来のものにたどり着くまで、何度でも。


ということで(共感できるところが多いハズ、と言って)先月、友人からいただいた本
『自分の仕事をつくる』(著者:西村佳哲 氏 ちくま文庫)です。

結果としての仕事に働き方の内実が含まれているのなら、「働き方」が変わることから、世界が変わる可能性もあるのではないか。(中略)多くの人が「自分」を疎外して働いた結果、それを手にした人をも疎外する社会が出来上がるわけだが、同じ構造で逆の成果を生み出すこともできる。(〜まえがきより)

グラフィック、プロダクト、アパレル、建築...様々な分野の著名人の「働き方」を訪ね
まとめた報告書は、その専門職の方ではなく、むしろ分野ぬきに自分の「仕事」をしている人、
自分の「仕事」を探している人にこそ頷けるところが多いです。
みんな、100円SHOPなんて行ってる場合じゃないぞ!(自戒...)

2012年9月15日

Stranger Than Paradise




Stranger Than Paradise
ジム・ジャームッシュの監督2作目。1984年製作。

先日BSで放送していたのを録画して、ひさしぶり(多分、20年ぶりくらい)に観た映画です。
全編モノクロ、ニューヨーク・クリーブランド・フロリダの3カ所を舞台にした
なにも起こらない、男女3人の物語。

あまりにも有名な、女の子がNYの街を歩く冒頭シーン。
トッポい(死語)2人の男の身形。
公開当時はただただ、カッコイイという...いや、若い頃はそれこそが大事な判断材料なのですが。

この歳になって観ると、記憶の中では気づいていなかった主人公たちのかすかな心の動きや
シンプルだけれど一つとして妥協していないであろう風景の捉え方など
観ながら唸っちゃいます。こりゃ15や16では分かるわけないわって思いました。
でも結局のところ僕にとっては、どんだけカッコイイかどうかっていう映画です。


追記:知っている方もいらっしゃると思いますが、南3条の米風亭の奥の壁に
以前、この映画のおおきなポスターが飾ってありました。
それを眺めてやるビールとジャンバラヤ、大好きでした。
残念なことに、いまはもう内装が少し変わってしまって、掛かっていません。

それはそうとBSでジャームッシュ特集、やってくれないものでしょうか...
観返してないやつ、結構あるんですよね。


mct.

2012年9月9日

現場の楽しみ

この仕事をしていて一番楽しいと思うことは、建物が
組み上がっていく瞬間にあります。
仕上材なんかを貼って、壁や天井が出来上がってきてしまうと、どんどん平熱に戻っていってしまう...
あの、くれぐれも言っておきますがその状態が仕事上、やる気をなくしているという事とは違いますよ。(笑)

整然としたなかに<デコレーション>とは別の美しさがあります。日に日に姿が変わっていく、そのスピード感はその時にしか味わえません。工事も終盤になって、『大変だったけど、もう出来上がってしまうのがちょっと寂しい』とおっしゃるお客様がいらっしゃいます。
家の楽しみは『買う』ではなく、『つくる』ところにこそ、あるんですね。

mct.