2012年7月31日

Kitanosawa便り:JULY

ぐぎゃーっ、ぐぎゃーっ
朝方、なにかと思えば木を降りようとして
近くにいるカラスに『これから降りるけど、ちょっかい出さないでよね』と
お断りを入れるかのような鳴き声。あまりのかわいさにノックダウン。


35くらいからでしょうか... 焼肉と唱いながらも、メインは魚介になることがしばしばです。
殻付きのホッキに醤油をたらしていただきます。あぁ、これまたノックダウン。


mct.
   







2012年7月29日

記憶4(2011年 過去blogより)




その日は珍しく、父親が午前中で仕事を終わらせ
夏休みで家にいる僕ら3人を、プールに連れて行くという計画だった。
ランニングに海水パンツ姿で、いつでも準備万端。
僕らは父親の帰りを待っていた。

昼を過ぎて、午後の日差しはどんどん強くなっていく。
しかしいくら待っても父親は帰ってこない。
恐らく、子供だった僕たちは少しずつ、しかし
確実に陽が傾いていくことに耐えきれなくなって
母親に随分と文句を言ったに違いない。
仕方なく、変わりに母親が僕らを引き連れプールに行くこととなった。

(今考えると贅沢だが、母親は面倒だったのかもしれない)
僕らは4人でタクシーに乗って家を出た。
出てほどなく、家の近くの坂道の下に自転車を漕ぐ父親が見えた。
時は70年代、まだ車が一家に一台当たり前になる少し前で
そもそも父親は車を運転しないひとだった。
近くの会社までは毎日、自転車で通勤していた。

すれ違いざま、自転車で砂利道を必死に上りながら
父親はタクシーの中の僕らに気付いたらしく
坂の途中で漕ぐのを止めてこちらを見ていた。
後部座席にいた僕は、振り返って
父親の姿が小さくなるのをじっと眺めていた。
僕はタクシーを止めたかったが、母親の顔を見上げると
眉間に皺を寄せ、怒りを鎮めているところのようだった。
僕は黙って何も言わず、タクシーのシートに座り直した。

そのあとのプールのことはなにも覚えていない。
けれどタクシーが巻き上げた砂埃と午後の暑い日差しは
いまも夏が来るたびに思い出す。                     mct.





2012年7月19日

文房具:ボールペン


文房具にこだわりを持っている方は多いと思いますが、長年気にして探していてもなかなかコレだ!というものに巡り会えない類いのものってありませんか?
で、写真は最近購入した3色ボールペンです。
OHTO/MULTI SLIM 4
黒・赤・青の3色プラス0.5mmシャープペンの4種類がその名のとおり、スリムな金属の軸の中にみごとに収まってます。
3色とか、5色のボールペンってゴツくてプラスチックで、とても使いたいって気になりません。
こちらは、持った時の適度な重さも書き易く、ちょっとレトロ感のあるデザインも、真ん中ストライクです。OHTOさん、ありがとう。      mct.






2012年7月10日

レコード盤


10代やそこらの頃はお金もなく、(いまもないけど。)
たまにしか買えないものですからレコード1枚選ぶのにも
さてどれにすべきか、いいだけ悩んで決めていました。
試聴? 無料ダウンロード?

いやはや時代は変わる。

右上〜螺旋に右下へ

AFTERMATH / THE ROLLING STONES
初めて買ったストーンズのレコードがコレでした。
我にとっては、ゴリゴリのストーンズよりもむしろシタールや
マリンバの音色がサイケなブライアン在籍時のものが大好きです。

RANK / THE SMITHS
イギリスの80年代を代表するバンド。解散後の88年(我、18歳!)
に出たライブ盤です。
編み上げブーツ、石畳の歩道、薄曇りの空…どれほど憧れたことか。

UNDER A BLOOD RED SKY / U2
ビッグバンド、U2の若かりし熱いライブ音源。

LIGHT OF LOVE(12inch)/ Marc Bolan & T-REX
多分、化粧品のCMかなにかに使われて
そのときに日本限定で出た12インチ盤、だったと思います。

YOUNGER THAN YESTERDAY / THE BYRDS
初めて買ったバーズのレコードはこちら。1曲目のイントロにやられる。

FIRST MEETIN' OF BLUES GIANTS / Lightnin' Hopkins, Brownie McGhee, Sonny Terry, Big Joe Williams 
父親はテレビ局に勤めていたのですが、昔はむしろラジオ番組の制作が
テレビよりも仕事の主たるものだったようです。で、仕事で使わなくなったレコードが
たくさん家の棚に並んでいました。そのなかから見つけたお宝のうちの一枚です。

AROUND THE WORLD IN A DAY / PRINCE
殿下、絶頂期の一枚。

LOVELESS / MY BLOODY VALENTINE
91年リリース。いまのところ彼らの最新盤。これまで何度聴いたか分からない。
そしてなんてこと!つい最近リマスター盤が発売、そして年内に新作?来年2月に来日って…ホントかな?

ULTRA VIVID SCENE / ULTRA VIVID SCENE
とてもとてもマイナーな1枚ですが、『ISN'T ANYTHING』前の上記マイブラ、ジザメリ
ヴェルヴェットアンダーグラウンド辺りを押さえている方には間違いなく、グッときます。

T-BONE BLUES / T-Bone Walker
それまでアコースティック当たり前だったブルースに、エレキギターを持ち込んだ最初の偉人、とのこと。
アタマの後ろで弾いているジミヘンはこれを真似たのかな?

mct.