2012年8月31日

Kitanosawa便り:AUG

いつもより残暑がやや厳しい今年の北海道。でも
夏が長く感じられてそれはそれで嬉しいことですね。



この暑さのせいで、近頃は庭での夕食が多いです。
そんな夕暮れ時になると、いつも決まってどこから
ともなく現れる巨大な主。
毎日少しずつ、巣に修正を加え、より完成度の高い
アートをつくりだしています。
そもそも本人の姿がアートですけど。




その庭があまりにも快適なので、この数年はキャンプ
にも行かず仕舞いだったのですが、お盆は久しぶりに
テントを車に積んで、いざ出発。
海ではしゃいだ2泊3日でした。
のどかで人も少ないところなので、行った場所は
内緒にしておきます。
ごめんなさいです。


mct.

2012年8月26日

さらば台所



朝起きて、冷たい水で顔を洗う。
ヤカンを火にかけ、使い古して所々デコボコになった茶筒からお茶っ葉を取り出す。
それはお菓子が入っていた缶の使い回しだったりする。
暑い夏の日には、蛇口からホースを延ばし、庭先で水浴び。
棚の一番上におやつの入った籠があって、椅子を持って来て
手を伸ばし、中を覗き込む。
魚をさばくのを隣でながめ、ときどき顔をしかめてみたりして。
まるで職人の工場のような佇まいの台所。
使ったら、手入れしてもとの位置に戻すこと。
どこに何があるかは、自分だけが知っている。


mct.



2012年8月18日

圧巻nn!















いやぁ、もう
なんも言えねぇ...(北島康介による忘れがたき名言。)

小樽で見かけたこのヨレヨレの建物。

この錆具合
板壁のやられ具合
この乗っかり具合
窓の並び具合
誰がのぼるんだ、その梯子。

いったいどうすればこんな建物になるのだか...
狙ってないからこそ到達できる、異次元。

mct.

2012年8月9日

教科書 その3




過去ブログにて、我が教科書として紹介したことのある
巨匠グレン・マーカットさんの、また別の作品集です。
いわゆる建築家らしい小難しい概念とか、そんなものは必要ないんです。
気候・風土に敬意を抱きつつ、生み出される
伸びやかで、シンプルかつ緻密な住まいの数々。
心拍数上がります。







もう一冊。最近購入しましたスタジオ・ムンバイというインドの
『建築集団』(としか言いようがない)の作品集です。
スタジオ・ムンバイのワークショップでは、暮らしと設計と製作と、その他
あらゆる材料・サンプル達が折り重なるように、積み上げられています。
そしてそのなかで生まれるアイディアをもとに、つねに設計者と職人たちが
対話・議論を繰り返し建物が構築されていきます。
古き良き、懐古主義とは違う。なんとなく、音楽でいうところの...
譜面ではなく、じいさんから教わった伝承音楽の再解釈のような感じ。
すばらしいです。



以上、いずれもTOTO出版より発売されています。                


 mct.