2012年4月12日

町工場:大事なコトガラmemo#2

家を建てよう。というときに
どれほどの住宅性能を持った家を目指すか...。
一言に住宅性能と言っても、項目はたくさんあります。
北海道において、快適な家をつくるための基本的なキーワードとして

・高耐久(耐震性能・免震性能など含む。)
・高気密
・高断熱
・換気計画
・暖房計画   

など、よく耳にされると思います。そして上記の事柄を
実現するための、多種多様な工法・方法論があります。
現在では、あまりに多くの工法・方法論が情報として飛び交っていますので、なにが正しいのか、結論に至るのは大変難しいことに思えます。
しかし、そのなかの一つのパターンが常に正解ということではなく、建物の建っている
場所〜風土や敷地形状からくる自然環境の変化〜によって正解は変わりますし、そこに
住む人の感じ方によっても変わるものです。

たとえば、人一倍寒がりな方であれば、遊びにいったお友達の家と比べて、少し
余計に断熱工事に予算を掛けようか...とか、かなりのアレルギー体質であれば
使う材料と換気計画に、より気を使う...といった具合に。

これらは、家を建てる際のコストと密接に関わっています。
そして快適な家を実現するための要素は、性能を追うことだけではありません。
住まいを構成する素材の手触りに、ホッとするのも快適な家の要素のひとつです。
家の大きさ・材料・技術・性能。これらのバランスを取りながら、自らのカラダに
あった住まいを計画することが大切だと思います。


mct.


追記

2011年3月11日以降、わたしたちの持っている『目安』としての世間・一般常識は
アテにならない、そもそもそんなもの無かったのだと思い知らされました。
また、近年の道内の積雪量と、それが建物にもたらす被害をみると、モノをつくって
ご提供する人間として、どこを自らの『目安』としてお客様に接するべきか、常に
熟考しなければならないと感じています。