2014年1月9日

名もなきものへの弔辞


街のなかで
好きな道、嫌いな道ってのがありませんか?
何処ソコ方面に行く時はこのルート、みたいな
自分なりの決めごとがあって、それぞれの
地区にお気に入りの建てものがあります。

そんな建てものの前を
そのうち車を止めて写真を撮っておかなきゃと
思いながら、また今度な...と通り過ぎてしまう。
そうしてしばらくぶりに通ると、姿を消している。
あるところは時間貸し駐車場、または味気ない
低層テナントビルやマンションへと。

すさまじい後悔の念。

それぞれに建て替えられる理由が様々あるのは
承知しているけれど、人も街も、記憶の蓄積によって
豊かさが生まれるように思うのです。
単に無かったことのように扱われるのは、とてもかなしい。

できるだけ多くの人に憶えていてもらえるといいね
と、願います。

小樽:間に合った例                                     mct.