2003年に全面改修工事をさせていただいたお客様からお声を掛けていただき
昨年の秋、外壁や屋根の改修をさせていただきました。
10年も経つと、家の中はこちらのアタマのなかにある風景とは色合いが違います。
床の無垢フローリングや壁のベニアや化粧梁は、日に焼けて深みを増しています。
まるでお客様の暮らしがそのまま染み込んでいるような。
2003年の工事の際、『自分が手掛けたという証を、この家に残していってほしい』という
言葉をお客様からいただきました。そこで大工さんから道具を借りまして、床やら外壁
下地材やら和室造作材やら...改修時の解体材を使ってリビングに壁面レリーフを制作しました。
いまもそのレリーフには草花、家族の写真、ちょっと捨てられない思い出の品なんかが
飾られています。家と家族の過去・現在・未来をギュッと凝縮した地層みたいなものでしょうか...。
これを見るたびに自分も、いつも元気を貰う気がします。
また遊びに行きますね。
mct.